イベントでディスプレイに使ったレモンの木が、
輸送中に葉が擦れて傷んだため
しばらく、わが家の庭で静養させていました。
なんとか回復し、新しい葉が茂り始めてヤレヤレと
思っていたところ、
異変に気づきました。
葉がギザギザのレース状になっているではありませんか!
うーむ、なんじゃこれは
と、しげしげと見ていたら、発見。
アゲハの幼虫です。
ちょっと鳥のウンチに似てる。
ほら、車のフロントガラスなんかに、
よくベチャっとやられてるアレに似ています。
数えてみると、3匹。
レモンの木は鉢植えで、そんなに大きくないのに。
こりゃ定員オーバーだな。
以前も鉢植えのサンショウの木が
アゲハの幼虫に定員オーバーで食べつくされて
食料危機に陥り、
友だちのうちへ緊急避難させたことがあります。
アゲハのかあさん、
こんなとこに、そんなたくさん産んじゃダメだよ。
幼虫の1匹は大きく、すでに青虫になっています。
毎日、水やりのたびに変化していく
彼らを見るのが楽しみでした。
しかーし、
人生何があるかわかりません。
今朝見ると、1匹のウンチ君は溶けたようになって死んでいました。
そして、あの青虫君は・・いません。
鳥にでも食べられたんでしょうか。
最後の1匹は元気です。
うれしいことに、
きょうさらに、もう1匹ウンチ君を発見しました!
アゲハのかあさんは、こんなことも想定して
多めのストックをしておいたのね、エライ!
これからもハラハラは続くでしょうが、
無事サナギになってくれるといいな、と思います。
さて、最近新しい楽しみを見つけました。
テレビの再放送で朝10時ごろ
「鬼平犯科帳」をやってるんです。
かなり昔ので、鬼平は中村吉衛門がやっています。
実は私、原作者・池波正太郎の大ファン。
本は読んでいますが、テレビは見たことがありませんでした。
なので、毎日時間のある日はテレビにかじりついています。
もともとは、真ん中にある「散歩のとき何か食べたくなって」という本を
読んだのがきっかけで、池波正太郎を知りました。
この中では、彼が好んで足を運ぶ店と料理が紹介されているのですが、
単なるグルメ案内の本ではありません。
丁稚奉公から苦労して作家になった彼の人生の軌跡が
食べ物を通して語られているのです。
一読して、大ファンになりました。
いまではもう見かけることのない、骨のある昭和の男のダンディズムが
行間から漂います。
そして、いわずと知れた代表作「鬼平犯科帳」。
ムック本も出ています。
「鬼平」こと長谷川平蔵の魅力的な人物像で大ヒットを飛ばし、
池波正太郎は「池正(いけしょう)」と呼ばれ、時代小説の一時代を築きました。
平蔵の生い立ち、グレて遊び人だった青年前期、
その後の容赦ない仕事ぶりと裏に秘めた情の深さ。
罪人に注がれる厳しくも温かなまなざし。
奥行のある見事な人物骨格で、
「男が惚れる男」を渾身の筆で描き切っています。
あぁ、こんな人会ってみたい!
いったい、どこに頼れる男がいるというのか、ホントに(怒)。
いまなら、さしずめ「上司にしたい男ナンバー1」ってところかな。
いきなり下世話になりました。すみません。
それはともかく、
テレビのエンディングテーマの曲は
なんとジプシーキングスの「インスピレーションズ」です。
これまた不思議なことに
私、ジプシーキングスが大好きで
この曲が入ったアルバムを持っているのです。
フランスのグループですが、
よう似た濃い顔のオッサンがいっぱいおるなと思ったら
兄弟と親戚でした。
プロヴァンス出身なので南仏ラテン系です。
哀調を帯びたスパニッシュギターの
うねるようなメロディが心に沁みます。
よーし、今年の夏は「鬼平」で乗り切ります!