再びオレゴンシティに来ています。
ここは、なかなか面白い土地です。
ウィラメット川沿いに開けており、高台の山手側から見ると
こんな風景が広がっています。
河川交易の拠点としての歴史を彷彿とさせる
倉庫のような建物が目立ちます。
山側と川側は高低差があるため、
丸いタワーのようなMunicipal Elevator(市営エレベーター)で
坂の上とダウンタウンがつながっています。
陽気なおじさん(きっと市職員)が運転していて、
無料でした。
手元の資料によると、
1849年には一帯のオレゴン テリトリーの首都となったとあります。
きっと栄えたんでしょうね。
町の歴史的地区を巡回するバスが、
毎夏運行されています。
9月のLabor Dayまでの期間限定。
ちゃんとバス停もありました。
とてもおしゃれなバスだったので後方からフォーカス。
日本でも、このタイプ見かけますよね。
さてさて、きょうの目的は「Open Air Antique Fair」です。
たまたま友だちがネットで見つけてくれて、
以前来たことのあるアンティークモールも、この日にリニューアルオープン。
これは行かねば、となったわけです。
なにやら
陽気な音楽が、川沿いのほうから聞こえてきます。
もう、ソワソワ落ち着きません。
エレベーターを降りて下に着くと、
こぢんまりした通りの両側に、ディーラーのテントがズラッと並んでいました。
ヤッター、これは当たり!
「お宝ありそう、がんばって見つけてね!」
友だちの激励を後に、さっそくアンティーキング開始です。
今回は、こういうフェアに行ってなかったので
すごくうれしい。
まず、右側を攻めてから折り返し、
左側を見ることにしました。
ポートランドではタトゥーを入れた人が多く
もう驚かなくなりましたが、
ここも、タトゥー率高し。
若い人だけじゃなく、
おばちゃんも入れています。
見やすく、こぎれいに陳列している所はあまりなくて、
大体が、そこらへんにテキトーに並べましたという感じ。
ゆるゆるです。
売り手も買い手もみんな、のんびり買い物を楽しんでいます。
こういうローカルな雰囲気、たまりませんね。
辻には氷屋さんも出店。
「マクローリンご近所組合」の人たちが運営している
シェーブアイス(かき氷)のお店。
ちなみに「マクローリン」というのは、地元の偉人の名前です。
音楽は、昔懐かしいヒットメドレーが流れています。
ま、アンティークのイベントには、まず間違いなく
懐かし系の音楽がつきものです。
それが、すごーく懐かしいか、チョイ懐かしいか、だけの違い。
確かに、この雰囲気にレディー・ガガは合わないわな。
おじさんバンドは、なかなかイカシた選曲構成でした。
スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」や
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」なんかも演奏していて
思わず聴き入ってしまいました。
ノリのいい曲では、広場で踊っている人も。
このあたり、やはりアメリカです。
途中、カップケーキ屋で休憩しました。
チビのカップケーキ(クリームチーズとベリー味$1.5)と
セルフのホットコーヒー。
おいしかったので、もう1つ注文。
今度はシナモン風味のアップル入りです。
やがて、戦利品を両手に持ちきれなくなって
タイムアップ。
大満足で迎えの車に乗り込みました。
帰りに道端の植え込みにあったルナリアです。
そのままドライフラワーになっていました。
日本では「銀扇草」とも言われている植物で、
莢(さや)の形をみると、名前の由来が納得できますね。
薄い莢から種が透けて見えます。
記念に持って帰りたかったのですが、
種の持ち込みは禁止されています。
友だちの娘にプレゼントしました。
たぶん、これからルナリアを見るたびに、
楽しかったオレゴンシティを思い出すでしょう。
税関で取られる心配のない
心の中に持ち帰った思い出のタネは、
日本で大切に育てようと思います。
滞在中、ずっと私を支えてくれた
友だちに心から感謝しつつ。
Good bye Portland!