このところ涼しい日が続いて
皆さん、ひと息ついたようですね。
お店のスタッフのおかげで
留守中ですが、
サマーセールも無事始まりました。
来週も引き続き実施しますので、
ぜひお越しくださいね。
さて、私は今アメリカに来ています。
久しぶりにアメリカで買付を行おうとやってきました。
ところが、今回ほどトラブル続きだったことはありません。
まず、出鼻からくじかれてしまいました。
岡山から羽田行のANAが
空港上空の雷雲に阻まれて着陸できず、
セントレア(名古屋)に「不時着」。
しばらく機内待機したのち給油を終え、再び羽田へ。
乗り継ぎを控えていた私は、最前列に控えて
ANAの地上スタッフに誘導されて、成田行きのリムジンに乗り込みました。
しかし、この時点でユナイテッドのシアトル行に間に合うかどうか
すでに微妙なタイミング。
最速でカウンターに行ったのですが、
すでにゲートは閉まってしまい、あとの祭りでした。
乗り遅れが現実のものになった瞬間です。
ガーン!!!
その他の便も当たってもらったのですが、
当日発のには空きがなく(すでに午後5時過ぎ)、
結局、明日のキャンセル待ちのウェイティングリストに。
この日は、成田周辺のホテルに泊まるはめになりました。
もう、がっかり・・
しかも自腹(怒)です。
悪天候のための遅延は、飛行機会社の責任には当たらないとのことで。
なんか、納得いかんなあ。
宿泊した成田のホテルロビー
そして、翌日。
無為に一晩過ごした私は、
ただバスを待って、再び成田へ向かいます。
列の前で、旅先の話で盛り上がっているカップルと違って
モチベーションは超低空飛行。
そして「午後2時に来てくれ」といわれた
ユナイテッドのカウンターに再びいったところ、
なんと同便のシアトル行が欠航になったことのこと。
ちょっとー、どういうことよ。
「いや、ちょっと機材の不備で・・」
しかも、欠航になったシアトル便の客を振り分けるため、
きょうも空席がないというのです。
これには、さすがに切れました。
「明日には必ず手配できる、仮にシアトル便が取れなくても
サンフランシスコ経由もあるのでなんとかなる」って言ったじゃない。
自分は昨日も成田のホテルに泊まった。
昨日の段階で、明日は大丈夫といわれたから、
指定された時間に、こうやって来た。
なのに、きょうもダメって、それはないだろう。
当てもなく、1日延ばしにホテルで待機して
毎日ここへ通うわけにはいかないのだ。
というようなことを
冷静に、しかし目にドスを効かせて
申しましたでございます。
すると「別の者が対応します」といって
さっきよりはずいぶん物腰の低い地上スタッフが対応してくれました。
しかし、席を探してくれているのは
東海岸(ワシントン)経由で大陸を横断し、
西のシアトルで乗り換えてから、さらに最終目的地へというプラン。
あまりにも時間がかかりすぎる。
このままでは埒があかないと考えた私は
作戦を変更しました。
ANAに掛け合おう!
ANAの地上スタッフは親切でした。
自社の国内線の遅延があったことを認め、
セントレアから成田への便に乗り換えたいと
申し出ていた乗客名簿から私の名前を拾いだし、
情報が間違いないことを確認すると、
すぐに代替えのチケットを用意してくれたのです。
サンフランシスコ経由ポートランド行です。
サンフランシスコまでは、ANAとスターアライアンスとの合同便で
そこからポートランドまではアラスカエアーです。
これなら1日だけのロスで、今日中にアメリカに着けるのです。
うれしい!
「地獄に仏」とは、このことです。
ANAが世界の空をカバーしていて、本当によかった。
そして、ついについに私は離陸することに成功したのでした。
地上スタッフは、2社とも同じ日本人。
でも会社風土が違うせいか、その対応は対照的でした。
やっぱり、何かあったときは日系の飛行機会社だな。
いままで、特に気にも留めず海外の飛行機会社を利用していた私は
今回の出来事で心に誓いました。
そもそもサービスは誰に対しても平等であるべきで、
ネゴシエイトする能力いかんによって、内容に差があるというのは
いかにも不公平だと思います。
強く出たほうが勝ちという、どこかの国のあり方には
とても違和感を覚えます。
サンフランシスコまでは約9時間。
機内で見たのは「武士の家計簿」です。
まことによろしい!
そして、
アメリカは遠し。