買い付けで、初めてロンドンに行くことになりました。
縁もゆかりもない、友人はおろか、誰ひとり知り合いさえもいない
まったく未知の街です。
じゃ、何故ロンドンなのっていうと、
いままではアメリカが多くて、
ヨーロッパには一度も行ったことがなかったから。
うちのお店の商品として、これからはヨーロッパの割合を増やしてもいいなと思えたからです。
フランス語は苦手なので、英語圏ならなんとかなるだろうといった程度の消去法でイギリスに着地。長年憧れていたとかいう熱い気持ちもなく、ひたすらフラットな平常心で行ってま
いりました。
便利なことに、岡山からだと大韓航空がソウル経由でヨーロッパに飛んでいます。
発着が岡山というのは、とてつもない魅力で、
いつも成田や関空まで行ってた時間とエネルギーを考えると
鼻歌だな、こりゃ。と余裕でした。
直前にアイルランドの知り合いから、
「コリアンエアー、ベリーナイス」と聞いていたので、
ちょっと期待していったんだけど、
大韓航空、本当に快適でした。
客室乗務員のお姉さまは、みんな色白で、お肌のキメが細かくてお美しいこと!
そして、親切。かつサービスはプロフェッショナル。
さらに最後のトドメは、機内食がうまっ。
いままで使ったエアーラインの中ではベストでした。
個人的にうっとりしたのは、髪をシニヨンに結ったお姉さまが全員挿していた、細帯をひねったようなクラシカルな形をした、ミント色の髪飾りです。
すごく気になって、写真を撮らせてもらおうかと思ったくらい。
でも、そんなことをしてると「変な客」扱いされて、機外へつまみ出されたら大変なので、我慢しました。
ほかの人から見たら、しょうむないディテールに気をとられて、
我を忘れてしまう癖(ヘキ)は毎度のこと。
今回は、すでに行きの飛行機から、この髪飾りに心を奪われてしまいました。
ついでにいうと、ブラウスは白で、スカートは髪飾りと同じミント色です。
しかも、タイトですぞ、タイト。
いまどきタイトスカートなんざ、日本じゃお目にかかりたくてもかかれません。
この清楚ないでたちは、お姉さまの好感度を2割方はアップしていると思います。
これが戦略なら、大韓航空恐るべしです。
機内食でよかったのは、ランチに「お寿司」が出たのと、
「ビピムパァ」(いわゆるビビンバです)があったことですね。
以前、中華航空で機内食にパック入りのザーサイが出て、
妙に感心したことがあったんだけど、
今回のビビンバは、それに近い感じ。
もっとも日本だと、のっかってる青菜はホーレンソウに決まってるけど、
これはガシガシした、日本では見ない硬い菜っ葉でした。
いつもアメリカ系エアーラインの、とてつもなくマズイ機内食に
慣れているせいか、どれを食べてもおいしく感じられ、
「やっぱ、アジアのもんよね」と自分が東洋人であることをしみじみ
再認識した次第です。